CTRとは|ウェブ担当者がおさえておきたい用語集

CTRとは|ウェブ担当者がおさえておきたい用語集

  1. そもそもCTRって何だろう?
  2. CTRの算出方法
  3. CTRはなぜ重要?
  4. CTRが高いとどうなるの?CTR改善によるメリット
  5. CTRを改善するためにはどうすればいいの?

1. そもそもCTRって何だろう?


 CTRとは、インプレッション(表示回数)とクリック数から算出されるクリック率のことを指しており、「Click Through Rate」の略です。CTRはインプレッションに対してその広告がどれだけクリックされたかをパーセンテージで表すことができます。日本では、CTRを「クリック率」、「クリックスルー率」と呼ぶこともあり、顧客がインプレッション(表示回数)を経由、つまり広告を経由してどれだけ自社サイトを訪れたかを算出できます。クリック数の解説部分でも述べましたが、CTRを高くするにはクリック数を伸ばすことが必要になってきます。掲載順位を上位にもってくる、もしくは検索結果の下部までスクロールするユーザーに対して興味関心を引き立たせられる見出し文を設定しておくことが重要です。インプレッションを増やしてもユーザーが広告をクリックしてくれなかったり、興味関心はあるがインプレッション数が少なく広告がユーザーの目に入らなかったりして、成約のチャンスを逃さないように改善していきましょう。

2. CTRの算出方法


CTRは
クリック数÷インプレッション×100
で算出します。

 例えば、インプレッション(表示回数)が1,000回、クリック数が10回とすると、「10÷1,000×100=1」でCTRは1%になります。インプレッションが50,000回、クリック数が5,000回ですと「5,000÷50,000=0.1」でCTRは10%になります。 当然ながら、ウェブ広告ではCTRが高い広告の方が運用効率がよいとされています。

3. CTRはなぜ重要?


 CTRが高いということは、インプレッション(表示回数)に対して検索ユーザーがクリックを行っているので良い傾向です。広告が表示されてもクリックされなかったら意味がありません。しかし、CTRの高さに固執しすぎるとよろしくない面もあります。

 例えば、女性ユーザーが「スキーウェア」を検索したとします。「スキーウェア」でキーワード設定を行った広告が表示されクリックするとします。しかし、そのサイトは男性用スキーウェアの専門サイトであり、もちろん女性はニーズが無いと感じそのサイトを離脱してしまいます。

 このように、クリック課金型広告においてはクリックされて広告費が発生したにも関わらず、ニーズを感じていないユーザーにもクリックされてCTRが高くなる可能性もあります。そうなると、無駄な広告費が発生し、本来のターゲットユーザーがクリックしてくれているかどうかも不明になってくるので注意しましょう。 広告のターゲットに対して、適切なキーワード設定を行い、的確なCTRを算出できるように運用していくことが重要です。

4. CTRが高いとどうなるの?CTR改善によるメリット

 CTRが高い中で生まれるメリットとしては、2点あります。

①見込み客がサイトに流入するので、成約率が上がる

 ターゲットに対する配信設定が間違っていない限り、自社の製品やサービスを求めているユーザーがクリックしてくれるため成約につながる確率が高いです。そのためにも、CTRを高めることはとてもメリットがあります。

②クリック単価を安くすることができる

 これはクリック課金型広告に対してですが、GoogleやYahoo!はクリックされないと売上を得ることができません。従って、多くクリックされCTRが高い広告には高評価を与えてくれます。

 CTRが高いということは、ユーザーにとって有意義なサイトという判断ができるため上位掲載の条件である品質スコアを高めることができます。 また、CTRの向上は、品質スコア以外にも、入札単価にも大きく影響しますので、広告運用では必須の改善部分です。

5. CTRを改善するためにはどうすればいいの?

CTRを改善する策としては、主に3つあります。

①検索結果を上位に表示させる

 ユーザーは検索結果に対して、上位表示されたサイトを見て、下位のサイトはあまり見ないという傾向があります。広告の入札単価を強めて検索結果の上位に表示できればCTRも上がる可能性があります。しかし、入札単価を強めるということは、予算を増やす必要があるため、自社の広告予算や費用対効果等をよく検討する必要があります。

②広告を複数設定し、配信を最適化する

 1つの広告グループに対して、異なる訴求の広告を複数配信することで、同じキーワード検索でも、ユーザーによって広告が最適化されて配信されます。なので、ユーザーに対してGoogleでも1つの広告グループ内で、3つ以上の広告を作成して配信することを奨めています。

③表示オプションを設定する

 ネット広告で、検索時に表示される広告のタイトルや説明文をうまく活用することでCTRを伸ばすことができます。ユーザーの興味を引くような文章はもちろんですが、表示オプションを設定することで、自社の広告表示面積を広げることができユーザーの目に留まりやすくすることもできます。GoogleとYahoo!では設定できる文字数等の内容は異なりますが、上手に活用できればCTRの改善につながります。